日本音楽集団
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 2008.9.25.(木)
第192回定期演奏会 明日への扉を開くU 〜創造の歴史と未来〜

明日への扉を開くU
〜創造の歴史と未来〜

一、傀儡曼陀羅(くぐつまんだら)
今井重幸作曲(1996年)

二、泥と体温(改訂初演)
大塚茜作曲

三、 邦楽アンサンブルのための”残像“(委嘱・初演)
   第1楽章 恋唄
   第2楽章 吐息
   第3楽章 情念
福嶋頼秀作曲

四、 箏四重奏曲
真鍋尚之作曲(2006年 委嘱)

五、凸(とつ)〜三群の三曲と日本太鼓のための協奏曲〜 
三木稔作曲(1970年)

2008年9月25日[木]午後7:00開演(午後6:30開場)
会場:津田ホール (JR千駄ケ谷駅下車)
主催:特定非営利活動法人日本音楽集団                                                      
助成:平成20年度文化庁芸術創造活動重点支援事業・(社)私的録音補償金管理協会(sarah)                              
入場料:全席指定
     [前売] A5,000円 B4,000円 C3,000円
     [当日] A5,500円 B4,500円 C3,500円          
チケット予約:
  日本音楽集団 TEL:03-3378-4741 FAX:03-3376-2033 E-mail:【お問い合わせ】
  電子チケットぴあ pia.jp/t 0570-02-9999
ヤングシート:25歳以下の方にB,C席を割安料金で。
前日午前中までに日本音楽集団事務所へご連絡ください。

日本音楽集団「研究会」と今回の定期演奏会

 日本音楽集団「研究会」は、邦楽合奏の恒常的研究と新しい作品の創出を趣旨とし、若手の団員を中心にして2000年に発足いたしました。「研究会」では、これまで定期的に試演研究を実施し、その研究発表の場として毎年の公開コンサートを実施、そして昨年はその研究成果の集大成として第186回定期演奏会をプロデュースいたしました。
 今回も、作曲家と演奏家の共同作業により舞台を作り上げるという、音楽集団の伝統的な手法を継承しながらも、伝統音楽に対して新たなアプローチを試みた意欲的な内容となっております。

「傀儡曼陀羅(くぐつまんだら)」 今井重幸作曲
傀儡とは日本古代の漂泊芸能民の集団。
この曲は、汎東アジア芸能の二千年にも亘る流転の軌跡と、傀儡師達のヴァイタリティのイメージを、連続する五章で構成。大曼陀羅の視覚表現の構図を邦楽器の音感覚で捉え、それを発展・展開・変容して表現した作品です。

「泥と体温」 大塚茜作曲
ぬめぬめと私の足下を這うものはなんだ。
ああ…素足であった。
そしてそれは泥であった。
生き物ではない、生き物ではないのだが、
足の・指の・股を這い回る、体温。
この汚泥から抜け出さねば。
しかしその為にはやはり体温が必要なのではないか?

「邦楽アンサンブルのための“残像”」 福嶋頼秀作曲
初めて唯遊湯人(たゆたぅと)の詩集を読んだ時、その語感の音楽的な流れに、たいへんうっとりしました。
曲名の“残像”、各楽章の副題“恋唄〜吐息〜情念”は、彼の詩のタイトルによっています。この艶やかな世界を、特に三味線・十七絃にスポットをあてて表現した作品です。

「箏四重奏曲」 真鍋尚之作曲
スケッチの段階から日本音楽集団研究会において箏奏者との共同作業により二度の試演を経て2003〜04年、一年の歳月をかけ作曲した。
ひとつの旋律が4人の奏者により分割・結合・協調などしながら発展していく。

「凸(とつ)〜三群の三曲と日本太鼓のための協奏曲〜」 三木稔作曲
三つの三曲合奏を左中右に分散し、それらを統括する太鼓がある。
個性の強い日本の楽器の特徴を生かして、伝統的でありながら極めて現代的、瞑想的かと思えば血の湧き立つリズムが延々と続く。発想・構成ともに絶対的な名曲である。

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