日本音楽集団
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 2008.11.15.(土) 第193回定期演奏会 和と声 邦楽器と合唱の交響

和と声 邦楽器と合唱の交響

○”くるだんど“
 〜奄美の旋律による 日本楽器と混声合唱のためのカンタータ
作曲‥三木稔
客演指揮‥河地良智

○古代舞曲によるパラフレーズ    
作曲‥三木稔 
客演ソプラノ‥羽山弘子
客演指揮‥河地良智

○呑気布袋 コンサート組曲(初演)
語り‥柳家三之助
作詞‥荘奈美
作曲‥秋岸寛久・川崎絵都夫・福嶋頼秀共作 
指揮‥田村拓男
【客演】東芝フィルハーモニー合唱団

2008年11月15日[土] 午後2:00開演(午後1:30開場)

会場:第一生命ホール(晴海トリトンスクエア)(都営大江戸線「勝どき駅」A2a出口より徒歩8分)
主催:特定非営利活動法人日本音楽集団・NPOトリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール
助成:平成20年度文化庁芸術創造活動重点支援事業・財団法人ロームミュージックファンデーション                                   
入場料:全席指定 
     [前売] A5,000円 B4,000円 C3,000円
     [当日] A5,500円 B4,500円 C3,500円                   
チケット予約:
  日本音楽集団 TEL:03-3378-4741 FAX:03-3376-2033 E-mail:【お問い合わせ】
  TANチケットデスク TEL 03-3532-5702(平日11:00〜18:00) http://www.triton-arts.net
  電子チケットぴあ pia.jp/t 0570-02-9999
ヤングシート:25歳以下の方にB,C席を割安料金で。
前日午前中までに日本音楽集団事務所へご連絡ください。

日本音楽集団第193回定期公演に寄せて

  三木 稔

 今回は大変嬉しい企画ですね。《くるだんど》の初演で盛り上がった気持ちを抑えられず、全邦楽器を組織して音楽界に殴りこもうと動き回った1963年がまぶたの裏で踊ります。64年、集団が現実に発足し、84年までの20年間、「人間の回復」「解放と参加」などのポリシーを掲げて邦楽器の現代化・国際化に集団を向かわせた責任は私にありますが、その可能性を確信した瞬間が《古代舞曲によるパラフレーズ》の、皆さんの先輩方の演奏でした。ストラヴィンスキーの《兵士の物語》初演を指揮した、あのエルネスト・アンセルメが来日して私たちをNHKに呼び出し、目を輝かせて《パラフレーズ》への思いを語ってくれた日が忘れられません。あの時《急の曲Symphony for Two Worlds》はすでに私の目前に見えていました。オペラや洋楽器、そしてアジアに集中した10数年を経るなかで、私は宿命的に創造的邦楽器集団たるオーラJを立ち上げ、それからも10年が経ちました。でも日本音楽集団は
この運動での私の原点です。皆さんの健全な発展を祈り、見守り、歌っています。くる――だんど― ハレ―――ッ!!!

日本音楽集団と“うた”

日本音楽集団 西川浩平

 長い年月を経て伝えられてきた日本の楽器は、歌、語りと寄り添いながら、今の形を作り上げてきたといえます。現代の日本の音楽を作ろうとするときも、この音楽の成り立ちを抜きには考えられません。現在の形の邦楽合奏の創成期に作曲された三木稔さんの、歌と邦楽器の為の作品2曲。40年以上を経た現在もその新鮮な悦びは変わる事がありません。そして2006年に日本音楽集団、第185回定期公演で初演された「和楽劇・呑気布袋」も、歌、芝居を共にした作品として生まれました。2時間に及ぶその作品の中から、今回、合奏と演奏の部分を集め、コンサート形式として初演いたします。
歌、唄、唱、詩、謡、詠、謳、それぞれ、どの漢字をとってもみても意味が深いものばかりです。“うた”は“うったえ”“うったえる”(訴える)を語源と聞きます。日本音楽集団の“うったえ”が皆様に届きますように。

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